2022/02/20

展示会こぼれ話。

 オガサカ工場 工場長の格言


「良いもの」は作らない

「同じもの」を作る


それが我々にとっての良い仕事 


先日お伝えした通り、先週来季モデル展示会が開催されました。
オガサカ工場から工場長が来場、受付で板の製造の話になった際の言葉です。


工場にはそれぞれの工程に担当がいますよね。
そこで微調整や細かいチェックを経て完成品となります。
その際に職人の技や味が足されてはいけない、という意味です。

あくまでデザインは設計者。
その内容を忠実に再現し、すべてのクォリティが足並み揃うことを目指す。
だから、我々の仕事は良いものを作ろうと思ってはいけないんです、と。

目から鱗。
ブレない軸と強い信念。
裏方の美学を感じました。

本当にどの工程も欠くことのできない専門職。
でもそれぞれの職人さんの技が光っちゃいけないんです。
「それがオガサカのクォリティです」と言ってニッコリされていました。

自己主張をしない、という自己主張。
裏に徹する頼もしき職人集団が、展示会中の今も黙々と板を生み出しているんだ、、、カッコ良いですよね。


ちなみに。
工場長、初めてお会いした時リーゼントヘアでした。
頑固一徹、職人集団、オガサカ工場を取り仕切る責任者とか想像していたので・・・え?リーゼント???って。

いざお話してみたらなんともユーモアのある方で、始終笑いっぱなしだったことを覚えています。

その後、縁あって工場見学をさせていただいた際の言葉。


工場内で本当はキャップをかぶりたくないんですよ。(作業着+キャップは作業中の正装)

・・・嫌なんだよね、セット崩れるじやないですかー。



このユーモア。
説明の後、場内に入っていく工場長は確かにリーゼントをつぶさぬようキャップを頭に乗っけていました。

これぞブレない軸と強い信念(笑)