最近、古武術の発見という本を読んでいます。
ー心身という字は、昔は身心と書き、身が先で心が後だった。いつの頃からか心が先の心身と書くようになっていった。ー
という前提でお話が進んで行きます。
確かに…
生まれてすぐ脳で考えて泣くわけではないですし、それが本能だとしてやはり「本脳」とは書きませんよね。
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以前K先生(このブログによく登場するしぜんやのフィジカルトレーナー整体師さんです)から教えてもらったコトバに、息食動考という熟語(シキ・ショク・ドウ・コウと読みます)があります。
これは人が生まれてからすることの順番。
まず息をする(オギャ〜)、食事する(母乳を飲む)、その後動けるようになって、やがて考えるようになる「息食動考」。
まさに本能優先を表しています。
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ウォーキングやジョギングと違いスノーボードは道具を使った非日常の動き。
実際の動きを脳で具体的にイメージする事はとても有効です。
脳の運動イメージを体現できればまたひとつ上達しますよね。
しかし、そのイメージの質を決めるのは自身が持つ身体感覚なんです。
無意識の動作レベルが高くなれば脳の運動イメージも高くなる、、、相乗効果です。
「心身」は昔「身心」と書いた。
今でこそ大きく脳が発達した人類ですが、進化論を借りればもとは海の単細胞。
クラゲはいまだに脳を持っていない「からだ」のみの存在です。
逆に脳だけで生きている動植物はいませんよね。
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からだが無意識に行うことを脳が理解して体現できるようになり、身体感覚がアップデートされ、その無意識行動をまた頭が理解して・・・と考えるとシンシンを「身心」とした昔の人に対して現代にはない野生センスを感じます。
それがなぜ「心身」になってきたのか、詳細は本にお任せしますね。
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身心身心身シン・・・始めも終わりもない、
生涯鍛錬とはこんな感じなんでしょうか。
本のタイトル「古武術の発見」ですからね 笑
ふらっと立ち寄った本屋さんで偶然手にとった本。
小さな出会いと面白い発見でした^_^