健康を考えた時「何を食べるか?」に気を取られがちですが、実は体内の不要なモノを外に出せる排泄能力も結構重要なんです。
以前、知人が急に体調を崩し病院に搬送されたことがありました。
原因は「便秘」・・・テトリス(昔流行った)のゲームオーバーと同じ。。。
まぁ、でも、確かにこれは辛い 汗
本人曰く、排便は週に1度が日常だったとのこと。
むしろ急な腹痛にびっくりしたそうです 笑
喋れない内臓からの訴えというのは、なかなかヒステリックですね。
さて、そこを踏まえて内臓力/排泄の話。
先日は「タンパク質を上手に摂る?」という「摂取」の話でした。
良質のタンパク質を摂る!だけに執着せず、それを自らの血肉に変換する内臓力が重要ポイント、という内容。
今度は排泄編。
排泄力を決める要素の一つは「咀嚼」です。
食べ物は、口から肛門までの一本の管を経て不用物・未消化物が体外に出されます。
排泄までの各工程はざっくり咀嚼⇒消化⇒吸収。
そのうち自分で意識的にできることは「咀嚼」のみ。
飲み込んだ後は内臓の自動運転です。
つまりコントロールできるのははじめの一歩「咀嚼」だけ。
全自動洗濯機に服を入れるタイミングと一緒。
出来る限り注意深く服を放り込むと仕上がりがいい(ポケットの中チェックとか)。
どちらも最初がラストチャンスです。
(ちなみに「歯」「噛む」という漢字は両方とも口の中で米を止めると書きますが、漢字を作った時代のこういう感覚ってすごいですよね。)
「運動」も排泄に関わる重要な要素。
1日の食べる量を思い浮かべてください。
咀嚼やら消化吸収やらしてもですよ、あれだけの量を約8m(身長の5倍ほど)の細い管の中にぎゅうぎゅうと押し込んでいくというか。
そこまで直接的でないにしろ、とにかく後は自動運転ですから放っておくしかない、、、ってよく考えたら結構、雑じゃないですか? 笑
腸の蠕動運動だけに頼る、、、それ実は荷が重いのです。
動物は動くことを前提に各器官が進化してきた背景があります。
内臓も、自分が動いて・歩くなどの運動ありきで本領を発揮するんですね。
大昔の人類は、走って獲物を追いかけてダッシュして敵から逃げることが生きる条件。
動けない人もいたかもしれない、、、でも、そうした個体は生き延びることができず自然淘汰されてしまいます。
そんな過酷な条件下で生き抜くことが当然だったがゆえ、いまだに内臓も運動なしには本領発揮できないという・・・まさに「運動は体に良い」ということですね。
最後に牛の例。
基本的に牧草だけを食べてあれだけの筋肉を作ることができる牛。。。
たまにプロテインを、、、飲みません 笑
やっていることは、
7時間 モグモグ食べて、
7時間 ウロウロ歩いて、
7時間 スヤスヤ寝る。
その他の3時間はテキトーに過ごす。(by K先生*)
内臓力界の王ですね。
K先生*
SNOWトレーニングにたびたび登場する。
私たちの内臓と筋肉を本人よりも熟知するフィジカルトレーナー的スゴ腕整体師さん。
還暦越えてなおジャンプもパウダーもチャレンジするバリバリ現役スノーボーダー。