2023/09/22

歩行力と滑走力の関係

海に入ろうかな、というくらいの明るさになるのは6時頃。

プカプカ浮いていると早朝の風が肌寒く感じるようになりました。

ここ宮崎でも、 冬が近づいています。


さて、今回は歩行力について少し書きます。

SNOWトレーニングの際、『歩行力はスノーボードの滑走力の土台』という話をすることがあります。

以前、Iさんには実際に歩き方をレクチャーする機会がありましたが、その後の自主練でどうにもよくわからない、とのこと。

良い機会なので、しぜんやが取り組んでいるサンドウォークから得た実感を交え、お話します。

*****************

文章で伝えきれるものではありませんが、あえて言えばポイントは2つ。

股関節の動きに着目。

足の裏(踵と母指球)の使い方。

*****************

【歩行とは、内臓を持ち運ぶための手段】

生命が進化の過程で海から陸に上がった時、移動するために足を獲得しました。

内臓という『食べて、消化して、吸収して、血肉に変える』システムを持ち運ぶためです。

つまり、生きるために獲得した能力=歩行力です。

内臓が詰まった体幹部分をどうやって持ち運ぶか?という手段として、私達人間は直立二足歩行をしています。

その時に活躍しているのが股関節周辺の筋肉です。

特に意識したいのは腸腰筋と内転筋ですから、結果的にすべてのスポーツに通ずることになります。

つまり、たった数時間のスポーツは、日々の生活の歩行で培われた歩行力の質に左右されるということです。

****************

【4つ足からの進化と踵】

4つ足動物の足はすべてつま先立ちです。踵はつけていません。

人間は踵を大地につけることで直立二足歩行になりました。歩行時は前足の役目を母指球が担い、後足の役目を踵が果たします。

つまり、踵から着地して母指球で踏むという前後両方をしっかり使って歩きます。

****************

【重心移動】

人間の歩行は、踵から着地して母指球で踏む間に重心移動を行い、結果内臓を持ち運べる。

ということになります。

この時、踵⇒母指球という短距離移動に対して体幹部、頭部は移動距離が長くなります。

猫背で踵を擦って歩く人や、逆に胸を張って大きな歩幅で歩く人は、いずれも足の歩みに対して上半身が遅れることになり、代償としてつま先で蹴って歩くことになります。

ややこしいですが、踵は後足ですが進む力で、母指球は前足だけど後退する力です。

ビーチサンダルで歩いた時ペッタンペッタン音が出ませんか?

音が出るのは重心移動がしきれずつま先を蹴っているからです。

****************

【股関節周辺のイメージ】

脚の付け根は骨盤の真下ではありません。脚は見た目、前後の動きに見えますが、実際は違います。

極端な話、脚は骨盤の横の付け根から斜め下の体軸方向へ伸びています。

つまり、内転筋が内転方向へ力を出すことで、一直線状を歩けるわけです。

これが弱いと股をパカッと開いて歩いてしまいます。

腸腰筋は背骨から脚の付け根内側にかけてついています。

股関節を屈曲(歩行では進むときに脚を上げる動作)するときにメインで使いたい筋肉です。

これが弱いと足が上がらずつまずきやすかったり、歩行時は代償として腿の前面をががんばる(膝の伸展筋を使ってしまう)ので、やはりつま先で蹴るような歩き方になります。

 




 








****************

【結論】

踵から着地して母指球で踏む。

その間に重心移動を完了させて蹴らずに歩く。

股関節の仕組みをイメージして内転筋を利かせ、一直線上を歩く。

股関節の屈曲は腸腰筋を使うイメージを持つ。


****************

いかがでしょうか。

歩行力が、スポーツをするため、上達するための土台作りであることが伝わると嬉しいです。

歩行は奥深いのでここには書ききれませんが、ビーチサンダルで歩いてみるとわかりやすいですよ。音を出さずに歩くのがどれほど難しい事か!どうぞびっくりしてください。



****************

現時点ではこのように感じていますが、数年後はなんて言っているのか (笑)

でもこれは、どの世界でも同じ。

結局は自分の身体、自分の人生、何事も自分で実践して実感するのが一番納得できる答えにになります☆




しぜんやウェブサイト

https://sites.google.com/view/shizenya4008/


SNOWトレーニング予約/お問い合わせ

💡プラン 💡日時 💡お名前 💡人数 をLINEやメール等で送って下さい。  内容を確認してご連絡差し上げます。  LINEアカウント:@003ymwlf