2023/10/23

ピラティスとしぜんや

 いきなりですが、先日PHIピラティスのセミナーに行ってきました。

ピラティスをネットで調べると、ドイツ人の元看護師ジョゼフ・ピラティスさんが、イギリスの強制収容所内に収監されていた際に考案した独自メソッドとのこと。
一連のリハビリ運動は、身体と心の総合的なバランスを生み出すことを目的としており、ご本人はそれをコントロロジーと名付けました。

「胃の筋肉を動かして身体を絞れば、風邪をひいたり、ガンになったり、ヘルニアになったりすることはないのです」

こんな感じで、呼吸を使って心と身体を繋げるメソッドを次々に考案していきました。
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ピラティスさんの死後、やはり流派が別れ、その一つが今回参加したセミナーのPHIピラティス。創始者はアメリカ人の理学療法士クリスティン・ロマーニ・ルビーさん。
彼女は「ピラティスがリハビリに効果的なことはわかったが「なぜ?」という説明と、エビデンスなくして指導はできない」という考えで、ひとつひとつのエクササイズに納得できるエビデンスを求めました。
なのでPHIという団体は、ピラティスの中でも「機能解剖学」に力を入れており、『stop  no meaning movement(意味のない運動はやめなさい)』というスタンスでエクササイズを学んでいきます。
※ちなみに、面白そうだったので、私たちは今年の春に養成コースに通ってマットピラティスのインストラクターを取得しています。
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そんな生真面目なアメリカ人理学療法士クリスティンさんが来日するというので大阪まで行ってきました。
今回のテーマは「不良姿勢と胸椎についての最新情報とエビデンスに基づくエクササイズ」。
ご高齢の小柄な女性でしたが、当日は小雨で肌寒いのに、なぜか冷房がかかっている体育館でタンクトップとタイツ姿でご登壇、元気すぎる。
がっしり体型でピッと立つ彼女は
「エクササイズの手本をお見せする前に、まず言っておくことは、ご覧の通り私は円背です。ただ、ヨーロッパ系の白人特有の円背なので、あなた方東洋人の円背と原因は異なります。」
とのこと。確かにノートルダムのせむし男とは言いませんが、円背気味でした。しかし、ちょうど最近、西洋人と東洋人の骨格の違いを勉強していたところだったので、その話とピッタリ一致して、妙に納得してしまいました。穏やかな笑顔ながら生真面目なクリスティンさんらしく自己分析きっちり。
「上半身の不良姿勢は背中や肩が凝りますね。だけど、硬くこったからって伸ばしたりもんでもダメですよ。」
と話が始まり、様々な事例をあげた後、
「だから脊柱起立筋がしっかり働くようにしましょう。そのためのエクササイズを紹介しますね。」
という事でした。自分の姿勢を保つ筋肉に本来の働きっぷりを取り戻させることや、胸椎の状態と動きを復活させることが重要だから「ゴルファーに多いけど、むやみに回旋運動しても可動域は広がりませんよ」とも言ってました。
そして参加者に向けて「今日教えるエクササイズの意味を深く理解してクライアントに指導してくださいね」とのこと。

ゴルフの胸椎回旋がうまくできないなら脊柱の伸展屈曲動作を、バレエスタジオの女の子達の肩凝りもマッサージではなく脊柱のエクササイズを指導してしっかり使わせる。とにかく解決策はマッサージじゃなくてあるべき状態でしっかり使わせることなのよ。

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そんな調子で2時間、今回考案したエクササイズとその根拠を立ち姿を崩さずにタンクトップとタイツ姿でビシッと話すご高齢の(と思われる)クリスティンさん。説得力には十分すぎる方でした。
また、他の先生のセミナーにも参加しましたが、触察の仕方や内転筋を考える授業やらとPHIピラティスはマニアックですね、面白いかったです 笑


しぜんやウェブサイト

https://sites.google.com/view/shizenya4008/



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