前回のブログ、『歩行力と滑走力の関係』の補足です。
しぜんやのスノーボードライフを支えて下さる整体師M先生より、前回のブログについてお電話をいただきました。
(※M先生はブログにたびたび登場するK先生の整体学校の後輩。共に凄腕の大人気整体師さんです。)
ブログを読んだと。
内容は理解したと。
「でもさぁ、、、」
使いたい筋肉がちゃんと使われているか?これで良し!みたいな確認方法的な?
それがなかったから電話したよー。
とのことでした。
ご多忙な中ブログを読んで下さり、さらに直接アドバイス!
いやぁ、嬉しくて、ついつい長話してしまいました 笑。
せっかくなのでいただいたアドバイスを皆さまとも共有したく、M先生に許可をいただき、以下はM先生のお言葉をお伝えさせていただくことにします。
M先生ありがとうございます。
********
内転筋が使えているのか?を確かめる簡単な方法は、片足立ちだね。
患者さんにもよく片足立ちで説明してる。
片足で立った時にさ、骨盤が外に逃げちゃダメなんだよ、内転筋が効いていない証拠。
アルファベットのTの字っていうかな、片足で立って、全体であの「T」の状態を作るわけさ。
********
これを聞いて傘のお化けみたいな感じ?と健太。
ネットで調べて見ると、からかさお化けの一本足立ちもなかなかですが、見事な片足立ちの写真を見つけました。
片足立ちは、立っている脚の内転筋を利かせてしっかり内に引き寄せ、身体全体でビシッと「T」の字を作ります。内側の筋肉使っている感じがしたら『良し』です。
写真は両腕を伸ばした『T』ではありませんが(右手に扇子、左手に酒瓶 笑)、非常に脱力しているのが分かると思います。
身体の外側ではなく、内転筋をはじめとした内側(インナーマッスル)の力で立つと、こんなに涼しい顔でスッと立ててしまうのです。
下の写真は内転筋の働きをイメージしてもらえるようNG動作を説明した画像です。
真ん中は身体全体でビシッと「T」の字片足立ち。向かって右は腰が外に逃げたNG動作。 |
それが無意識だからこそ、本来使うべき筋肉を自分で弱体化させていることも、使わなくてよい筋肉を酷使させていることにも気づけません。
********
あとね、ビーチサンダルの話ね。
あれ確かにその通りだよ。
たださ、ビーチサンダルって、誰でも持ってるかなぁ?(笑)
同じような話で言うとさ、学校の「来賓用」スリッパあるでしょ?ああいうぺらッとしたスリッパね。
アレも音するしさ、走ったりすると脱げちゃうよ、きちんと歩けていないと。
********
とのことでした。
「ビーチサンダルの話」というのは、前回のブログ内の、
ビーチサンダルで歩いた時ペッタンペッタン音が出ませんか?
音が出るのは重心移動がしきれずつま先を蹴っているからです。
この部分のことです。
踵がない履き物は、つま先で蹴ると履物が足の裏に当たって「ペッタン」と音がします。
なぜつま先で蹴ってしまうかというと、重心移動の遅れを取り戻すためです。
踵⇒母指球の重心移動がスムーズでないと、代償動作でつま先を蹴らざるを得なくなります。
蹴ってしまう原因はその手前の行動にあります。
スノーボードのターンがうまくいかない原因も、その手前のターンにヒントがあります。
何事も段取り八分です。
踵歩きはおススメですよ。通常の歩きと重心位置が違うのがわかりますし、股関節と膝を軽く曲げて歩く、ピンと伸ばして歩くなど、変化をつけてみると踵を着地させる時のヒントになります。
********
踵⇒母指球の重心移動を意識するといえばまぁ確かにそうなんだけどさ。
ちゃんと立つことができて、きちんと歩けていれば、結果、勝手に踵⇒母指球になるんだよ。
********
歩行力はまず両足で立った時はどうか?がスタートということですね。
ということで、
①『内転筋』は使えているか?→片足立ちでびしっと『T』の字チェック。
②重心移動がスムーズか?→ペラペラスリッパで音チェック。
このチェックなら歩行力の自己採点もできるのではないでしょうか?
是非お試しあれ。
***余談*****
【股関節・膝を軽く曲げて踵歩き 】+【片足立ちでびしっと『T』の字】 は、 スノーボードでいうとワンフットでスケーティングする際の身体の使い方です。
そうした些細な気づき1つですが、日常の中には上達のヒントが盛りだくさんです。
今季も12月と1月にシーズンインのためのSNOWトレーニング会を開催予定ですが、その辺も実践を兼ねて説明できれば、と思っています。
https://sites.google.com/view/shizenya4008/