「さしずめ、君たちは今、サイドカントリーだね」
これは先日、整体院でのひとコマ。
私の背中に肘をグイグイ押し込みながら、「人生をスノーボードに例えるとさぁ…」と語り出す在道先生。
先生の著書【息・食・動・考】の中に「人間の本来の寿命は40歳」というものがあります。
生まれてから40歳までは“生き抜くためのプログラム”が組み込まれていて、それを超えると未知の世界に入る。つまり、40歳以降はバックカントリー。
「なんで40歳?」
それは、現代になって急激に生存環境が良くなったからです。
身体は長持ちするようになったけれど、生き方の正解は誰にもわからない。
だから、ゲレンデ(=これまでの人生)を離れた40代以降は未知の世界。
今、40代真っ只中のしぜんやは“サイドカントリー”付近だそうです。
「俺はもう、どっぷりバックカントリーだからいろんなこと起こるよ〜」と在道先生(還暦オーバー)。
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予想外のことが起きる。
慎重でも踏み外す人もいれば、
テキトーでもうまくいく人もいる。
つまり――正解なんて、ない。
「わからない」が、正解。
でも、だからこそおもしろい。
「ゲレンデで培った基礎は活きる」と先生は言います。
経験はちゃんとバックカントリーにもつながっている。
人生は切り離された新世界じゃなく、今までの地続き。
だから、あとは経験して、感じて、学んで、悟って、
自分だけの“人生プログラム”を組んでいくしかない。
「絶対的な健康法なんて、ない!」
…と健康本を書いたご本人は言っています 笑
自分が納得できる生き方こそ、最強の健康法。